レポート REZULT調査シリーズ : GLP-1受容体作動薬の状況 2024.03.14 私たち(JAST:日本システム技術株式会社)は保有する匿名化保険者データ(REZULT)を使い、普段から抱える疑問に対して調査を行い結果を公開していきます。この調査によりヘルスケアに対する関心向上の助けになれば幸いです。 今、ダイエット薬として問題化している糖尿病治療薬の「GLP-1受容体作動薬(以下、GLP-1)」の投薬状況はどうなっているのでしょうか? 【集計条件】 調査対象:JASTの保有するレセプトデータ(約890万人 2023年12月時点) 対象期間:2020年12月~2023年11月診療 【調査結果】 1.糖尿病薬ではGLP-1、SGLT2阻害薬が処方患者シェアが増加 ◇GLP-1は2年間でシェアが倍増 ◇GLP-1では「リベルサス」は60%弱にシェア急増、「マンジャロ」はシェア拡大 ◇注射剤では「オゼンピック」が50%超にシェア急増 2.処方元診療科の7割は「内科」、その他の処方元はバラエティーに富む ◇「眼科」、「皮膚科」、「産婦人科」からも処方されている 【調査後の感想】 ・糖尿病薬としてのGLP-1のシェアは直近2年で2倍と急速に拡大しているようです・注射剤では「マンジャロ」「オゼンピック」、経口薬では「リベルサス」がシェア拡大しています・最近では注射剤(自己注射)に加え、経口薬も登場しており、患者さんの選択肢が増えています ■REZULT(匿名化レセプトデータベース)REZULTは国内最大級(2024年2月時点 患者約900万人)の匿名化レセプトデータベースで、保険者から収集したデータをもとに構築しています。主に学術研究や商材開発に利用しており、データベースや分析レポートの販売も行っています。 ■その他弊社情報 Jast LAB (データの活用を提案するプロジェクト) ◇オリジナルレポート ・2023年9月 品医薬品の薬価が後発品と同等となったときの影響について ・2023年7月 アニサキス症患者数から見える傾向と特徴について ・2023年6月 マイナ保険証によるオンライン資格確認の利用実態について ・2023年3月 リフィル処方箋の実態と医療費削減効果について ◇共同研究 ・新型コロナウイルスにおける重症化予測モデル開発(理化学研究所 / 慶應義塾大学 星野 崇宏 研究室) ・新型コロナウイルス発生による労働生産性の検証(東京大学 五十嵐 中 研究室) ・オーソライズドジェネリックがジェネリック普及に与えている影響の効果検証(慶應義塾大学 中嶋 亮 研究室) 本件に関するお問合せ先: 日本システム技術株式会社 ヘルスケアイノベーション事業部 営業部 事業戦略室 お問い合わせリンク Tweet Share RSS feedly Pin it 投稿者: JAST-Labレポート糖尿病, RWD、データ分析、リアルワールドデータ、レセプト分析、メディカルデータ、医療データ, GLP-1