共同研究

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傷病対策の背景にある市民行動の発見


[筑波大学]
関 洋平 研究室

共同研究の背景

2020年3月以降COVID-19 によるパンデミックがもたらした影響により、生活様式に大きな変化が起こりました。それらの変化は、人々の感情や行動心理にも影響を与えましたが、各都市や地域によって差があることが判明しました。
このような状況を踏まえ、当社で保有するメディカルビッグデータ(レセプト・健康診断データ等)における健診結果や傷病情報を、各都市における人々の行動に関する研究のリソースとして活用できないものかと模索した結果、ソーシャル・キャピタル(※)と関係を組み合わせ、分析することを考案しました。

※:ソーシャル・キャピタル 
社会学、政治学、経済学、経営学などにおいて用いられる用語です。人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性を高めることができるという考え方のもとで、社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念です。

研究の詳細

当社が保有するメディカルビッグデータと、筑波大学図書館情報メディア系准教授 関 洋平 研究室が保有する各都市単位のSNSデータを組み合わせ、COVID-19・ワクチン接種・気分障害等の傷病の背景にあるソーシャル・キャピタルを都市別に分析いたします。
なお、本共同研究に使用するデータは、利用に関してデータ提供元保険者から許諾を得ております。

研究成果

2023年3月5日(日)~ 9日(木)に開催された、DEIM2023(第15回データ工学と情報マネジメント関するフォーラム)にてメディカルデータを活用した論文の発表が行われました。
3月6日(月)にオンラインでの口頭発表、3月9日(木)に岐阜県長良川の会場にてインタラクティブセッションに登壇いたしました。

題目:『ツイートを利用した地域別の市民同士のつながりを評価する指標の提案』
   >> 発表ポスター(PDFファイル)

詳細は下記をご覧ください。
DEIM2023にて、筑波大学 関研究室と実施している共同研究の論文発表が行われました – JAST Lab

DEIM2023、筑波大学、医療データ

関連外部リンク


関

関 洋平 -Yohei Seki-

筑波大学 図書館情報メディア研究系 准教授

1994年 慶應義塾大学理工学部卒業
1996年 慶應義塾大学大学院理工学研究科計算機科学専攻修士課程修了
2005年 総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻博士後期課程修了
ニュース、Webなどのテキスト群に含まれる情報へのアクセス技術、特に意見分析、要約、多言語処理に力を入れている。最近では集合知を利用した協調アノテーション技術や、メディアまたは文書ジャンルを横断した情報アクセス技術、およびその評価などの研究に取り組んでいる。

>> 研究者ホームページ

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