共同研究

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骨粗鬆症治療が大腿骨骨折の治療に与える影響


[東京大学]
岡田 寛之 助教

共同研究の背景

超高齢社会日本において、大腿骨近位部骨折を含む骨粗鬆症性骨折は増加し続けています。さらに骨粗鬆症性骨折を起こした後に、再度別の骨折を繰り返す二次骨折に対しては、確実な治療が求められます。しかし、二次骨折予防には必須であるはずの骨粗鬆症治療が、十分に行われていないのが現状です。

骨粗鬆症は、整形外科医だけでなく、老年病内科医、内分泌内科医、産婦人科医など多診療科にわたり扱う病気であり、未治療ないし不適切な治療は、骨折の原因になります。欧米では老年内科医を中心とした多職種連携チームによる治療が普及していますが、日本では整形外科単独での治療が通常行われ、骨粗鬆症を治療する医師と、骨折を治療する医師の連携が取りづらい状況にあります。
以上のことから、骨粗鬆症のさらなる治療普及と骨折治療の多職種連携の二課題を同時に克服するエビデンスが求められています。

この状態に有効な施策を検討するべく、当社は東京大学大学院 岡田寛之 助教協力のもと、メディカルビッグデータを活用した共同研究を開始いたしました。

写真:(左から)荒井社員[JASTLab]、岡田寛之助教、市原社員[JASTLab]

研究の詳細

骨粗鬆症診療に携わる医師と、骨折診療に関わる医師がそれぞれ別々に保有する知見やデータを統合し、骨粗鬆症診療が骨折治療経過に与える影響を明らかにします。そこからさらに効果的な二次骨折予防を提案します。
超高齢社会日本から、世界に向けて骨粗鬆症マネジメントのあり方を広め共有し、医療界のリーダーとしての日本のプレゼンスを高めることを目指します。

関連外部リンク


岡田 寛之 -Hiroyuki Okada-

東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター
臨床医工学部門 助教

2008年 東京大学医学部医学科卒業
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻博士課程修了
日本整形外科学会、日本救急医学会、日本骨折治療学会等に所属。
埼玉医科大学総合医療センター、高度救命救急センターなど東京大学整形外科関連病院にて専門研修、修練を積む。骨粗鬆症や骨折ほか、骨代謝、破骨細胞等の研究に尽力している。

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