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共同研究

国立大学法人大阪大学との公共交通の多様性が地域住民の健康に与える影響に関する共同研究開始のお知らせ

 この度、当社は国立大学法人大阪大学(本部:大阪府吹田市/総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)大学院工学研究科 葉 健人助教とメディカルビッグデータを用いて、公共交通の多様性が地域住民の健康に与える影響に関する共同研究を開始いたしました。

 本共同研究は、大阪大学で採択された共創の場形成支援プログラム(以下、COI-NEXT)地域共創分野「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」においての研究開発課題「研究開発課題2:住民が主体となる都市インフラの産学官民での共創方策の開発」に関する取り組みです。

■ 共同研究内容
 本共同研究では、公共交通多様性指標(※1)と地域住民の医療費の相関を空間単位で検証し、大阪大学COI-NEXT において取り組んでいる「住民が主体となる交通の健康に関する導入効果評価」のエビデンス発見を行います。大阪府北部地域を対象エリアとして、市町村単位および中学校区を空間単位とした公共交通多様性評価値と疾病ごとの医療支出額/受診件数などの関係性を JAST 保有のメディカルビッグデータから抽出・分析を行います。

■ COI-NEXT について
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)により公募、採択される、持続可能な開発目標(SDGs)に基づく拠点ビジョンの達成に向けたバックキャストによるイノベーションに資する研究開発と、自立的・持続的な拠点の形成のための産学官共創システムの構築をパッケージで推進するプログラムです。地域共創分野や政策重点分野などに取り組むプロジェクト拠点が存在しており、全国で 42 か所(本格型 30、育成型12)の拠点があります。大阪大学は 4 つの分野で拠点となっており、JAST はその中の地域共創分野「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」に参画しています。

※1:公共交通多様性指標について
移動ニーズの多様化する現代において、公共交通のネットワークは単につながっているだけでなく、ニーズに応じた多様な交通手段が利用可能であることも、生活の質の向上に資すると考えています。この考えのもと、大阪大学大学院工学研究科 土井教授、葉助教らによって、空間単位ごとに利用可能な公共交通の種類を考慮した新たな公共交通および地域の評価指標として、公共交通多様性指標を提案しています。
参考:R. Nakase, C-C Chou, Y. Aoki, K. Yoh and K. Doi, “Evaluating Hierarchical Diversity and Sustainability of Public Transport: From Metropolis to a Weak Transport Demand Area in Western Japan”, Frontiers in Sustainable Cities, Frontiers, doi:10.3389/frsc.2021.667711, (2021.3). および T. Horiike; K. Yoh; K. Doi; C-C Chou. Assessing the Hierarchical Diversity of Public Transportation Considering Connectivity and Its Implication on Regional Sustainability. Sustainability 2023, 15, 16494.

・本件のリリースおよび発表内容の詳細について
ir_notice20240411.pdf (jast.jp)